版画と工房
- iwase72
- 2023年4月22日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年9月17日
版画工房の交流を目的としてスタートしたKanazawa Printmakers。この名称は実は5年前から使ってきた。それはIPE(イギリスの展覧会)に団体エントリーする際のグループ名として
版画制作は多くの場合大型の機材を必要とする。個人のスタジオで設備を充実させることは困難と言えます。コスト、薬品の扱い、廃棄など障害が多々あります。従って、版画制作者は多くの利用者とともに版画工房で制作しています。共同の場で制作することは版画制作の特質でもあり、そこでは、自ずと様々視点での作家相互の関わりが生じるわけです。それぞれの制作に集中したい想いは誰にでもありますが、そのためにもかかわり方は重要と言えます。互いに距離を置く考え方も当然あります。しかし、私はそこでの交流は制作にとっても重要なものと考えています。私は永く札幌芸術の森版画工房を利用していました。そこでは、互いに作品についての意見交換や、技法の交流が日常的に行われており、それらがそれぞれの作風に直接影響はしないのですが、他の作家の考え方や技術を知ることは何かしら良い影響があったように思っています。
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